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※掲載情報は2020年10月時点のものです。

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板金部品曲げ加工時に使用する補助治具の要否で、コスト最大32%減・2日間の納期短縮!

板金部品のコスト削減・納期短縮できるポイントの1つは、部品製作時に使用する「治具」と「段取り工数」の違いです。
指定の位置で曲げ加工を行う前の段取りとして「治具」を使用し素材(ワーク)を固定させます。「治具」は、常設と補助があり、固定の際に使用する治具が、「常設治具」のみとなる「段取り工数が少ない」設計であれば、部品の値段や納期も抑えることが可能です。

高コスト/長納期の特徴

補助治具が必要

  • 常設治具と一緒に補助治具も使用
  • 加工精度を出すため、特殊技術を要する

段取り工数が多い

  • 曲げ位置の印を付けるなど加工のための段取りを要する
低コスト/短納期の特徴

補助治具が不要

  • 常設治具のみ使用
  • 加工精度を出すための特殊技術が不要

段取り工数が少ない

  • 加工のための段取りが不要

ポイントは、曲げ加工時に使用する「補助治具」の要否。
具体的に板金の曲げ加工について、詳細を解説!

※コスト削減、納期短縮の事例はコチラから

今さら聞けない?!曲げ加工時に使用する治具について解説!

加工機による曲げ加工は、ワークを治具でしっかり固定することが重要

図1は、金型でワーク(オレンジ部分)を曲げる様子を横から見た図です。
ワークを黒点線の箇所で曲げるためには、ワークの奥にあるバックゲージと呼ばれる「常設治具」に向かって、矢印方向にワークを突き当てて固定し、黒点線上(曲げ線)に金型を押し当てて曲げます。
加工時にワークがずれると曲げる箇所もずれるため、しっかりと固定する必要があります。ワークの固定がしっかりできず不安定な状態で曲げ加工を行うと、曲げ線が斜めになったり、寸法不良など精度が落ちる原因になります。

【図1】金型でワークを曲げる様子を横から見た図

ワークの固定が「常設治具」のみでできない時は、「補助治具」が必要

図2は別のワークの曲げ加工を、上から見た図です。
図2のようにワークの端面(赤線)がバックゲージに突き当てにくい形状だったり、突き当てる面が小さい場合は、ワークの固定が「常設治具」のみでは困難になります。そのような場合は、「補助治具(青部分)」も使用したり、その他には曲げる位置に印を付けるなどの段取りを行います。
「段取りが必要=工数増加」になるため、高コスト/長納期の要因となります。

【図2】別のワークの曲げ加工を上から見た図

曲げ線に対し平行な端面を作ることで、「補助治具」が不要になり「常設治具」のみでワークの固定が可能に

図3のように、バックゲージに突き当てるワークの端面(赤線)を、曲げ線(黒点線)に平行した直線で作ることで、「補助治具」が不要になり「常設治具」のみでワークをしっかり固定でき、曲げ加工自体も特殊技術なく容易に行えます。

< 形状の推奨条件 >

端面の長さ(A)を曲げの長さ(B)の半分以上にすること(A≧B÷2)を推奨しています。バックゲージに突き当てる面(A)が多くなり、ワークの固定が容易にできるからです。

【図3】平行な端面を作る

図3のような端面が作れない場合は、図4のように曲げ線(黒点線)に対し平行な突起を作ることで、「補助治具」が不要になり「常設治具」のみでワークをしっかり固定できます。

< 形状の推奨条件 >

突起形状の長さ及び幅(C)は10mm以上、かつ外形から突起までの距離(D)を100mm以下にすることを推奨しています。

※外形から突起までの距離(D)が離れている、もしくは曲げの長さ(E)が長い場合は、ワークがバックゲージの取り付け部にあたるため、ワークがしっかり固定できず曲げ加工ができない事があります。

【図4】突起で平行な端面を作る

板金部品のコスト削減・納期短縮のポイントは、
「補助治具」を併用せず「常設治具」のみで、しっかり固定できる形状に設計にすること。
具体的方法を事例でご紹介!

事例(1) 曲げ線(黒点線)に対し、平行な端面を作る

曲げ線に対し平行な端面(バックゲージに突き当てる部分)を作ることで、「補助治具」が不要になります。そのため「常設治具」のみでワークを固定することができ、段取り工数が減り価格と納期を抑えることができます。

補助治具が必要/工数多い

価格:
5,390円
納期:
5日目出荷

曲げに平行な
端面を作る

補助治具が不要/工数少ない

価格:
3,640
納期:
3日目出荷
32%ダウン
2日短縮

事例(2) 曲げ線(黒点線)に対し、平行な突起を作る

曲げ線に対し平行な端面(バックゲージに突き当てる部分)を作れない場合は、代わりに平行な突起を作ることで「補助治具」が不要になります。そのため「常設治具」のみでワークを固定することができ、 段取り工数が減り価格と納期を抑えることができます。

補助治具が必要/工数多い

価格:
5,390円
納期:
5日目出荷

曲げに平行な
突起を作る

補助治具が不要/工数少ない

価格:
3,740
納期:
3日目出荷
30%ダウン
2日短縮

もし価格が高いなと思ったら、
「常設治具」のみでしっかり固定できる形状の設計になっているかを気にしてみてください。

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板金部品のエラーは、「補助治具」が必要な、段取り工数が多くなる加工に対して表示されます。エラー概要を確認の上、形状を微調整することでコスト削減・納期短縮につながるかもしれません!
※meviyの製作範囲外の場合は、その限りではございません。

エラーが表示されたものの、その設計で進める必要がある場合は、画面右下にある「meviyサポートに見積を依頼する」のボタンをクリック。後日、加工可否と見積もり・納期をご連絡させていただきます。
※18時以降のご依頼の場合は、ご連絡が翌営業日になる可能性もございますので、予めご了承ください。

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