meviyを初めて使ってみた時のことはよく覚えています。ミスミのeカタログでmeviyを知り、試しに使ってみるとびっくり。図面加工品なのに「見積もり価格」「納期」が瞬時に提示されたのです。

特に「納期」がすぐわかることは、我々設計者の業務に役立つと思い、すぐに導入を決めました。

【小さなパーツの長穴も、端面ギリギリまで加工可能】

【同様に、細かい曲げや穴あけも可能】

これまで加工屋さんでも納期は事前にわかりましたが、「〇日後」「〇週間後」など正確な日程を知ることができませんでした。

一般的に「提案⇒顧客内の稟議、発注⇒製作⇒納品」という流れで進みますが、昨今は特に「製作～納品」までのリードタイムが短くなってきています。弊社にご発注いただいた時には、納期がすぐそこに迫っているということもあります。

meviyを使えば確実な価格、納期をすぐに知ることができ、製品納期を起点とした、組み立てや調整・デバックを含む全体スケジュールを、予め決めることができるようになりました。お客様からの発注後すぐに動けるようになったことが大きいです。

導入したいと思ったものの、初めて注文するときは不安もありました。

当時meviyで注文した部品も、対応できる加工屋さんを探せば見つかったと思います。
でも一方で、純粋に試してみたいと思ったのも事実です。「3Dデータだけでどこまでできるのか」「ミスミの加工はどんなモノなのか？」という興味ですね。

一番初めは数千円のさもない部品を注文しましたが、満足いくものが届きました。
現在は、試作や一品ものの部品を中心にmeviyで注文していますが、コストが合ってくれば量産モノも注文したいと思っています。

【丸穴だけではなく、少し変わった穴も加工可能】

【曲がった長穴も加工可能】

meviyで注文すると楽なので、今後は可能な限り寄せていきたいという思いがありますが、実際は加工屋さんと使い分けています。

加工屋さんにも得意・不得意があるように、meviyにも加工公差、条件があります。部品によっては加工屋さんに依頼したほうがいい場合もあります。
部品の納期、価格、加工レベルのどれを優先するかで、適切に使い分けること。加工屋さんの選択肢が増えたことで、状況に応じてベストな判断ができるようになりました。