meviyを利用したきっかけは、「希望寸法通りの部品が欲しい」と思ったことでした。
違う利用目的で大量購入し、社内に在庫が余っていた「メッシュ部品」があり、それをストレーナー（液体から固形成分を取り除く器具）でも流用したいと思ったのです。まずはそのまま利用しようとしましたが、「メッシュ部品」をはめ込む外側の部品寸法が合わず、ストレーナーに合う新たな寸法の部品を製作する必要がありました。

弊社では加工機を所有していないため、部品調達はホームセンターやネットで既製品を探したり、装置メーカーさんへ製作依頼しています。しかし、いつも難易度が高く感じていました。それは自分の「設計や加工の知識が乏しく」、検索するにも「部品名称がわからない」、人に伝えるにも「希望内容をうまく言語化できない」ためです。知識に自信がない状態で、「知識がある」加工屋さんへ製作を一から依頼することにも尻込みしてしまいます。そのため、本当はもっと希望の形状があるものの、少し違う形状の部品で対応を行っていました。

【在庫が余っていたメッシュ部品】

そんな時、「meviy」を知りました。
これなら「3DCADで設計」さえできれば「人」を介す必要がないため、尻込みすることなく希望形状の部品が手に入るかもしれない！と強く希望を感じました。とは言うものの、3DCADは10年以上前に学校で少し手を付けた程度…。正直、不安しかありませんでした。しかし元々ものづくりは好きな方だったこともあり、とりあえず適当でもやってみよう！とフリーのCADソフトを利用し、希望形状の部品製作へ向けて動きました。

いざ始めてみると、そこまで甘くなく（苦笑）。
部品を3DCADで設計し、データをmeviy FAにアップロードしましたが、すぐにエラーが表示されてしまい、残念ながら1度で見積もり完了することができませんでした。データのどこに不備があるのかわからず、自分が欲しい形状はやはり厳しい形状なのか…と思って諦めかけていたところ、meviyサポートの方からお電話をいただき前進できました。

中にはめ込む「メッシュ部品」の外形に合わせ、設計部品の外形も円形にしてアップロードしていましたが、円形は「切削加工」ではなく「旋盤加工」が必要となりmeviy FAの仕様上加工が難しい、そのため外形を直線形状へ変更してみては？とアドバイスをいただきました。特に円形にこだわる理由は無かったため、八角形に変更したところ、無事見積もりができ、自分で設計した部品がそのまま発注できるワクワク感と、的確なアドバイスに驚きを持ったのを覚えています。

【「メッシュ部品」をはめ込む部品の設計：外形を「円形」から「八角形」へ修正】

【実際に完成した部品】

今回の部品製作で実感したことは、少しのチャレンジが、可能性を大きく広げることです。これまでの「できたらいいな」と希望を抱くだけで止まっていたところから、「できた」に前進できたことは自分の自信にもつながり、課題に対しても前向きに行動していこうと思えるようになりました。
また改めて、部品が「どのように加工されるのか」についての知識も、もっと学んでいく必要があると実感。現場のさらなる改善、自分の前進のためにもmeviy FAを今後も活用していきたいです。さらに部品を注文していきたいので、溶接や大きな口径のねじにも対応していただけると嬉しいです！

【メッシュ部品の他、Oリング、カバー部品（こちらもmeviy FAで製作）と組み合わせて使用】

【カバー部品はねじで組み付け】